2015/09/13

誰も寝てはならぬ。





プッチーニ作オペラ『トーゥランドット』の有名なアリア『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、夜に聴くべき曲だ。

それと同時に、あまり夜に聴かないほうがいいかもしれない曲である。
なぜなら、「誰も眠ってはいけない。あなたもだ、姫君よ」と歌っているから。
そして、力強くて感動的な曲調が気分を高揚させてしまって、眠気がとれてしまうから。

それでも、時々、無性に聴きたくなる、聴かざるおえなくなる、もしくはどこからともなく聞こえてくる夜がある。

例えば、「今日、運命の人に出会えたかもしれない」と、早くその人に次会えることを楽しみに待ち構えるあの夜。

例えば、仕事帰りに遅く帰ってきて、一人、静かな部屋にポツンとなり、ふとした虚しさと寂しさを感じるあの夜。

例えば、 誰かに恋をするような心なんて持っていないと思われた友人から、本気で誰かに恋に落ちたことを知らされ、彼の幸運を願った、あの日の夜。

そして、その恋が叶わなかったと後に知った、あの日の夜。

そんなノスタルジックな雰囲気の夜に、この曲では
「夜よ早く消え去れ! 星よ早く隠れてしまえ! 夜明けには、私は勝つ!」
と歌われる。

"死"という影がちらついていながらも、最後には、それに打ち勝つ力強い言葉で締めくくられる。

"夜明けには、私は勝つ。"

そう信じさせてほしい夜。信じ続けたい夜。
愛と希望は、必ずあると、最後には勝つと、確かにしたい夜。

この曲は、きっとあなたを勇気づけてくれる。

【マリオ・デル・モナコが歌う"Nessun Dorma"】


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