2016/10/25

「ボリウッドダンスがあってインド生活が楽しくなった」ダンスを教えるインド人、教わる日本人




インド・デリーNCR(首都デリーとその周辺の地域)に住む一部の日本人から"ヴィクちゃん"と親しまれているボリウッドダンスの先生がいる。

ヴィクラム先生、通称"ヴィクちゃん"。

デリーNCR内に住む日本人駐在員マダム達や日本人子供達で結成されたほぼ全てのボリウッドダンスチームのレッスンを担当しているのが、彼だ。

彼がどうして日本人達にボリウッドダンスを教えるようになったのか?
それは、全くの偶然が重なった結果だった。

The Story of an Indian Bollywood Teacher 

ヴィクラムは1976年のデリー生まれ。デリー育ち・デリー在住の生粋のデリーっ子だ。未だ独身、そしてキリスト教徒であるという彼は、インドにおいては、やや珍しいタイプなのかもしれない。

ダンス講師歴早15年となるヴィクラムは、もともとダンスの先生を目指していたわけでもなければ、ダンサーでもなかった。彼が”ダンスの先生"となるまでには、人材会社に勤めたり、旅行会社に勤めたり、自分でビジネスをしたり・・・と、とにかく様々な仕事を経験してきた。(そしてどれも長くは続かなかった。)ダンスを教えることとなる前はコールセンターの仕事をしていた。

コールセンター時代に、ヴィクラムに転機が訪れる。

ある日、ダンスパーティーで、普通に楽しく踊っていた時のこと。その場で知り合ったイスラエル人女性から、声をかけられる。「あなた、ダンスを教えられるんじゃない?」

「いや、僕には無理だよ」と断ったものの、そのイスラエル人女性と知り合い達にダンスを教えることになった。それは2000年の出来事。最初の生徒達は、イスラエル人女性、フィンランド人女性など外国人6名だった。

最初はコールセンターの仕事の傍ら、ダンスの先生をしていたが、2004年、ダンスの先生一本で食べていくことを決意。2004年に自身のダンス教室を設立した。

デリーに住む外国人コミュニティー内の口コミで、フランス人や日本人など、駐在員マダム達や子供達へのレッスン数が増えていった。

ヴィクラムが教える外国人生徒達は全員、女性か子供達であった。
ある日本人男性が彼にアプローチをしてくるまでは。

 

The Story of a Japanese Expat

2010年12月、木下さんは、インドに駐在員として赴任してきた。当時33歳、インドは初の海外赴任先。住まいは基本、グルガオンという場所で、インド基準で言う”都心部"にあるが、勤務地は、家から車で片道約2時間かかるエリア。日系工業団地として、今でこそ日本食レストランが多く構えているが、当時はほぼ何にもない過酷なエリアだったことは想像がつく。そして、工場勤務なので、インドでは土曜日も出勤日。ただでさえ、インド生活は大変なのに、毎日出勤に片道2時間、週6勤務なんて、本当に、本当に大変だ。

週1のインドの休暇には、ごく一般的な日本人駐在員がそうするように、ゴルフをしたり、サッカーやテニスのサークルにも顔を出していた。一方、一緒にインドに来ている奥さんは、ヴィクラム先生率いる、日本人駐在妻で結成されたボリウッドチームに参加していた。

しかし2013年1月、木下さんのインドでの休暇に変化が訪れることとなる。

駐在員奥様たちがダンスを披露する新年会で、木下さんもパフォーマンスの一部に参加した時のこと。ダンスを見に来た、他の会社に勤める駐在員と話す機会があり、その人は木下さんにこんなことを話した。

「ダンスを踊りたい。男子チームを作りたい。」

実はこの男性、約1年前に木下さんに初めて会った時も、同じことを言っていた。

そんなわけで、その他何人かからの後押しもあり、「じゃあ、作りましょうか」と木下さんはヴィクラム先生にアプローチをする。

こうして、ヴィクラム先生は、自身の初となる男性生徒を持つこととなった。

日本人駐在員男性のみで結成されたボリウッドダンスチームの名は、"DB2 (男子ボリウッドダンス部)"。日曜日のゴルフ終わりでも参加できる時間にしようと、練習日は毎週日曜、夕方5時〜 となった。

DB2初代メンバーは10名以下だったものの、着々とメンバーが増えていき、今では結構大規模なサークルとなっている。現在のメンバーの平均年齢は38歳。下は30歳から、上は47歳まで、ダンスの練習に励んでいる。

What Bollywood Dance Fascinates

でも、そもそもなぜ、ある一定数の日本人男性(おじさん)は、ボリウッドダンスにハマってしまうのだろうか?何かメンバーに共通する特徴はあるのだろうか?

木下さん分析:
ダンスを披露するパーティーが定期的に開催されていて、一旦観客の前で踊った経験を持つと(モチベーションが上がって、あるいは、成功体験として)ハマってしまうんだと思う。

ヴィクラムさん分析:
ボリウッドダンスにはヒップホップやジャズなど色んなダンスの要素が入っていて、毎回新しい課題が見つかるから、みんな続くんじゃないかな。

木下さん分析、その2:
メンバーには変人が多いのかも。特に、初期メンバーは変人が多かった。インドにいる日本人にはそもそも変人が多いけれども、その中でも、あえてサッカーやバスケのサークルではなく、日本で全然馴染みのないボリウッドダンスに手を出そうとする人は変人のはず。

木下さん分析、その3:
ダンスの練習以外で、メンバーと飲んだりと交流が深まるから。仕事がらみではない人たちとバカなことをするのがすごく楽しい。

実際、ボリウッドダンスにハマる理由は人それぞれだろうが、本当にボリウッドダンスにハマってしまった人たちの例がある。

それは、DB2東京支部があるということ。

DB2東京支部は、インドでの元DB2メンバー、並びにヴィクラム先生のレッスンを受けていた女性や子供たちが日本帰国後にも一緒に集まって練習できるようにできたサークル。2週間に1回ペースで練習が行われているらしい。毎年、東京・原宿で開催される『ナマステ・インディア』やその他のインド関連のイベントのステージでお披露目を行っている。

『ナマステ・インディア』のステージに、元生徒たちと一緒に出演するために、2014年と2016年に、なんとヴィクラム先生もはるばるインドから来日。 日本に帰国した生徒たちと今でも親交を深めている。

【ナマステ・インディア2016のステージで踊る、元インド在住日本人とヴィクラム先生】


Something Definitely Must Have Been Changed

わざわざ元生徒に会うために日本を訪れるなんて、ヴィクラム先生が日本人生徒たちに対して相当思い入れがあると見受けられるが、実際に日本人にダンスを教えることによって、何か人生に変化はあっただろうか?

ヴィクラムさん:
「う〜ん、だいぶ仕事のスケジュールがぎっしりで、かなり忙しくなったかな。日本人の生徒たちは、ダンスに対して時々、自分だったら想像つかないすごいアイディアを提案してくるんだ。 だから生徒たちからも色々学んでいる。それから、日本は僕にとって初めての海外だし、今後まずは東京で、自分のスタジオのフランチャイズを展開していきたいと思うんだ。もちろん、日本人生徒を持つことで、自分の人生に変化はあったと思う。」


一方の木下さんはどうだろうか?ボリウッドダンスチームを結成したことで、インド生活に変化はあっただろうか?

木下さん:
「もう激変。DB2ができる前までは、プライベートというか、インド生活なんて早く終わればいいのにと思っていた。でも、DB2ができてから、インド生活が本当に楽しくなった。『インドなんて早く離れたい』と思っている日本人駐在員は多いと思う。でも、DB2のメンバーは日本に帰国することになった際に、みんな『DB2があったから、インド生活が楽しかった』と言っている。」


一般的には"過酷な地"と言われている異国の場所インドにおいて、楽しい思い出を共有できたメンバーたちの間には、深い絆が生まれるのだろう。そして、その楽しい思い出のきっかけが、たまたま"ボリウッドダンス”であっただけかもしれない。


それでも、ボリウッドダンスが、誰かの人生の一部を変えた。



それって、すっごく、ロマンチック。





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2016/10/19

まさかインド・ミュージカルの日本版が上演されていたなんて!日本人のマニアックな探究心は凄し



インドから日本に帰国してからのほうが、インドで住んでいた時以上に、色々とインドに関しての面白い情報を手に入れられるようになった気がする。

例えば、つい最近TV TOKYOで放送された番組『未来世紀 ジパング』では、インドがフィーチャーされていて、日系企業がインドで活躍している模様が伺えた。(三井物産が、インドのあるTVショッピング番組に出資して、番組改善を行い業界トップの座につかせた、だなんて、初めて知った!)

あるいは、今月、東京・大阪にて、インドの最新映画を映画館で字幕付きで見れるフェスティバル『インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン IFFJ2016』が行われ、コアでマニアックな日本人たちが映画館を訪れた。(私が注目していた映画『ボンベイ・ヴェルベット』もなんと上映されていたので、もちろんマニアックな私は観に行った。もう、超感動!)

それ以外にも、ちょくちょく、原宿で大規模なインドフェスティバルがあったり、経済番組でインドが取り上げられたり・・・とあって、日本人の海外の情勢や文化への飽くなき探究心というものは本当に凄いな、と感心ものだが、今日、たまたまYouTubeで見つけた"インド・ミュージカルの日本版”には、感心を通り越して、愕然である。


そのミュージカルがこちら。

http://www.umegei.com/bombaydreams/より




ミュージカルのタイトルは『ボンベイ・ドリームス』。

2002年にイギリス・ロンドンで初演された、アンドリュー・ロイド・ウェッバー、プロデュースによるミュージカル。

アンドリュー・ロイド・ウェッバーといえば、あの『オペラ座の怪人』や『キャッツ』の作曲者で、ミュージカル史を語る上では欠かせない人物。そんな彼が、インドに注目して、この映画をプロデュースしたのだ。

…っていうことは、初演されたのも、ロンドンだし、細かく言えば、イギリスのミュージカルなんじゃないの!?ってなるかもしれないけれども、違う!

だって、作曲者はインド人だし。ベトナムを舞台にしたミュージカル『ミス・サイゴン』の作曲者はフランス人だったけど、この『ボンベイ・ドリームス』は、インド人作曲家による、インド人役者たちが演じた、インドを舞台にしたミュージカルなのだ。

だから、これはれっきとしたインド・ミュージカル。

作曲者は、アカデミー賞映画『スラムドッグ$ミリオネア』の作曲者として有名なA.R.ラフマーン。インドでは誰もが知っていて、ややありきたりな感じ。

ミュージカルの主人公は、ボンベイのスラム街に住む、映画スターを夢見る青年、アカーシュ。ある日、映画監督を目指す女性、プリヤに出会い、恋に落ちる。と同時に、彼女を通じて映画スターへの道を築いていくが、そこでは大きな代償が待っていた・・・というストーリー。

このミュージカルはロンドンでもロングランヒットにはならなかったし、『ミス・サイゴン』のような不滅の作品にもならなかったから、日本で上演されるだなんて、絶対に思っていなかった。


なのに!!!!!


2015年に東京と大阪で日本語版が上演されていた。
しかも、意外とキャストたちも豪華。石田純一の娘、すみれがヒロインを演じているし。

それに、動画を見る限り、ロンドン版オリジナルキャストたちよりも、いい感じに仕上がっている。一体全体、どういうことーーー!!


私の頭の中で色んな疑問が浮かんでくる。

そもそも、なぜ2002年初演のミュージカルが、2015年に日本に上陸されたのか?
誰が企画したのか?
日本で好評だったのか?


私は2015年にはインドにいたので、全然このことは知らなかった。
でも、すっっごく見に行きたかった!!!(どうか、もう1回、上演して。)


それにしても・・・・


超マニアックすぎるミュージカル『ボンベイ・ドリームス』を日本版上演してしまう、日本人のマニアックな探究心・・・・・恐るべし。


オリジナル版『ボンベイ・ミュージカル』動画




日本版舞台映像ダイジェスト







2016/09/30

クラシカルなインド美女を拝める、"レトロなハリウッド映画っぽい"インド映画



映画『Bombay Velvet』


インドから日本帰国時に使ったAir India機内でのこと。隣に座っていたインド人おっちゃんが観ていた映画が横目に気になって、自分も観てみた。

その映画が『Bombay Velvet (ボンベイ・ベルベット)』

超簡単に映画の概要を説明すると、映画の舞台は、1960年代のボンベイ。ストリートボクサーから高級クラブ"Bombay Velvet"の支配人になった男と、その高級クラブでトップスターとなった女の恋物語。でも、ただの恋愛映画だとつまらないので、そこにギャングも絡み、アクションシーンも盛りだくさん。というもの。

正直、ボリウッド映画(インド大衆映画)は、ストーリーに関しては、どんなに全体的にはいい映画でも、必ずどこかに問題があるので、あまり脚本にこだわってはいけない。

その代わり、今回『Bombay Velvet』に注目すべき点は、映像美、ジャズっぽいインド音楽、そして美女(&美男)。

1. 映像美

舞台がインド・ボリウッドなのに、全然インドっぽくない。完全に、昔のハリウッドの雰囲気。ボリウッド映画でお決まりのミュージックシーンもカッコよく仕上がっている。ミュージカル映画の『シカゴ』とか、『華麗なるギャツビー』とか好きな人は、すっごくハマること間違いなし。(←私です・・・笑)

【映画『Bombay Velvet』劇中内のミュージカルシーン】

 

2. 60年代ハリウッド女優風の美女



高級クラブの歌手を演じる女優、アヌーシュカ・シャルマ (Anushkha Sharma)が、超美人!クラシカルでアンニュイでエレガント。そして、セクシーな洋装に負けていない。あぁ、インド美女には絶対に勝てない・・・

ボリューム長髪スタイルが似合う彼女だが、実は違う映画でショートヘアにも挑戦していた。それがこちら↓

(写真右がアニューシュカ)

ヘアスタイルが変わると、同じ女優さんだと思えない変化ぶり。でも、アニューシュカさんは、ロングヘアの方が、似合うかも。

ちなみに、ショートヘアの美女を拝めるこの映画のタイトルは『PK』。インドで2014年に公開された映画だけど、なんと日本で、2016年10月終わり頃に上映されるらしい。主演(写真左の人物)は、インドで超尊敬されている俳優、アーミル・カーン。『PK』では、『Bombay Velvet』での雰囲気とは打って変わって、アニューシュカは元気はつらつなテレビレポーターを演じている。

私個人としては、この映画のハイライトは、全体的な映像美と、美女のアニューシュカで十分だと思うけれども、念のため・・・・

3. (おまけで)イケメン俳優


高級クラブ"Bombay Velvet"の支配人を演じる俳優は、ランビール・カプール (Ranbir Kapoor)。顔も濃すぎることなく、格好いい。実は、彼、この映画と(レトロなハリウッド映画を彷彿させるという点で)系統が似ている、違う映画でも主演を演じていた。それがこちら↓

映画『バルフィ!人生に唄えば』

 
インドで2012年公開、日本で2014年に公開された映画『バルフィ!人生に唄えば (原題: Barfi!)』。こちらも、ストーリーは、ちょっと微妙な気もしないでもないが、映像はきれい。フランス映画の『アメリ』が好きな人は、好きそう。『バルフィ!』では、ランビールはコミカルな演技を見せている。どちらかといえば、『Bombay Velvet』よりも、『バルフィ!』の役の方が、彼には似合っている気がする。


映画『Bombay Velvet』はまだ日本未公開だが、果たして、日本デビューとなるか?
もしならない場合は、YouTubeの映像クリップで楽しんでください!





【関連ブログ】
この超絶インド美女のお母さんがスゴイ! 
バスタブのある海外生活  





2016/08/27

星空は見えない場所で



彼とまともに話をしたのは、もう一年以上前のことだと思えば、実はこんな風に二人きりでレストランにいるのは初めてだと気づく。一年以上前、私たちがよく会っていた頃は、必ず誰かが他にいた。

インドの若者たちの溜まり場となるデリーのお洒落スポット、ハウズ・カス・ビレッジにあるレストランの屋上で、隣で彼がお酒を手に、何やら自分の昔話をしているのを横で適当に聞きながら、私はプカーっと水タバコの煙を上手に出せるよう練習をする。

正直、彼とどんな話をするかにそこまで重きを置いていない。この全く生産性がないであろう、ただ単にゆったりとしていてボケーっとできる時間を彼と共有しているということが嬉しい。

妄想癖がある私は、きっと今ソファーでくつろいでいる私たちは、遠目から見たら絵になるようなロマンチックな状況にいるのだろうと信じ込む。

でも、所詮、映画やドラマや歌のように、最初から最後まで完璧な演出でことは運べない。現実はいつだって、なんか惜しい。

デリーの隣町、グルガオンにあるカレー屋さんで食事をした後に、ハウズ・カス・ビレッジにやってきたが、お洒落スポットという割には、車から降りれば強烈な生ゴミの臭いがするし、 道も舗装されていないから、溝に足を引っ掛けて、見事に転んでしまい、膝から血が出るという始末。結構痛がっている私を見つけた彼は、「相変わらずだな」と笑っている。本当、サイコー。映画用だったら、このシーン、絶対にカットされるんだろうな。

味気ない水タバコが、吸い方のコツを掴めたからか、ピーチ味に変わった。 少ししてから、彼にお会計を済ましてもらい、私たちは外に出る。


車が待っている場所まで歩く途中、もう転ばないようにと、彼の左のズボンポケットの部分を掴む。そうすれば、私が予想していた通り、それが当たり前のように、彼は私の手を取り、お互い無言で前を向いたまま歩き続ける。

車に乗り込み出発すれば、私は彼の太ももの上に、自分の体を預ける。彼も相当単純でおバカなロマンチストなので、ヒロイン気取りの私をちゃんと受け止めてくれる。

大体よくあるパターンで、行きは渋滞のせいで目的地に到着するのに時間がかかるくせに、帰りはあっという間に家に着いてしまう。

私のマンションのゲートの前で車は止まり、私は車から降りる。彼も降りたけど、ドライバーに待つように言い、車に自分の鞄を置いていったから、つまりどういうことなのかは分かる。

もう夜中の1時くらいだから、人気はなくシーンとしている。なぜか私たちはマンションの入り口方面ではなく、その隣にある、子供用の公園エリアの方に向かう。

彼は自分の家に帰ってしまうと分かりながらも、私は彼に「自分の部屋に戻りたくなんてない。今日はずっと一緒にいてくれるんだと思っていました」と言えば、 彼は彼で、困った振りをしながら、キザなセリフを返してくれる。

自分に完全に酔っている人になっていたかというと、実はその真逆だった。何だか心ここにあらずで、今起きていることは他人事のように感じるし、自分が発する言葉も、決められた台本に沿っているだけな気がする。でも、彼も私と同じように感じていたのかはわからない。

抱きしめてくれながら、もうインドで私に会えなくなるなんて寂しいと言う彼。

「この1年間、まともに会おうとしてくれなかったくせに」と私は反論する。

【君が俺に会いたくないのだろうと思っていたから。】

そうやって、私のせいにする彼は卑怯だ。 勝手に私に接近してきたかと思えば、自分の都合で勝手に私から離れていったのは彼のほう。残された私は深く傷つき、彼のことなんて許したくないと思いつつも、彼に配慮して身を引いていただけなのに。

でも、私も彼と同類で卑怯なのかもしれない。許したくないと思っていた相手と、何事もなかったように楽しく過ごし、かつ、自分と彼のやり取りをどこか遠いところから眺めているのだから。きっと、彼よりもタチが悪い。
 
私たちは、マンションの敷地内を軽く散歩した後、マンション入り口に戻ってくる。

本当に最後の別れ際のシーンでは、何を言えばいいのか全くわからない。「日本で会おう」というようなことを言った彼に対し、「おやすみなさい」としか言えなかった。

マンション内に入っていく際に、きっと彼を振り向かないほうが演出的には正しいのだろうと、振り向かなかった。

いや、実際のところは、何だか怖くて、彼に対して振り向けなかった。


その時は全然悲しくなかったのに、2日経ってから、ふと急にものすごく悲しくなってくる。

今ではすでに過去となった2日前を傍観者として振り返ってみれば、彼が私に話した言葉がかなりあやふやになっているのに気がつく。

彼と手を繋いだことも、ハグをしたことも、もちろん覚えているけれども、その感触なんて残ってなどいない。

その曖昧な記憶から、もう彼に会えないということはどういうことなのかを実感し、痛みに心を突き刺され、今頃涙が溢れ出す。

どうして、泣くべき場面で泣けないのだろう。
どうして、本当に言いたいことは伝えられないのだろう。

ずっと伝えたかったことは、彼に会わなくなってからの日々の中で、彼のことを思い出さなかった日は1日もなかったということ。彼に会ったら言おうと頭の中で予行練習をしていたのに、結局その機会が来た瞬間には、すっかり伝えることを忘れてしまっていた。


だから、現実はいつだって、なんか惜しい。
全てが思うほど、うまくはいかないみたいだ。


【夜空ノムコウ】
 








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2016/08/01

排気ガスと泥水にまみれて気づいたこと



chasingdogtales.comより

数日前は、異常な量の雨が降っていたらしい。

降っていたらしい、というのは、私はその日はずっとオフィスにいて、外の様子なんて見向きもしていなかったから、そもそも雨が降っていたなんて知らなかった。

定時をやや過ぎた頃に、会社のドライバーを呼び、いつものように家に送ってもらう。

オフィスを出発しすぐにわかったことは、どうやら、雨が降っていたらしい。オフィスの入り口に大きな水たまりができている。

そして、さらに2分後にわかったことは、どうやら、いつも以上に雨が降っていたらしい。普通なら渋滞にならないところで酷い渋滞に巻き込まれ、20mほど前進したかと思えばすぐに止まり4分間停止、また20m前進して4分停止・・・を何度も何度も繰り返している。

終いには、完全にスタックしてしまい、時計を見れば、オフィスを出てからすでに約2時間半が経過している。本来ならば、オフィスから家までは30分で着くのに。

こういう時こそ、物乞いや物売りにとっては絶好のビジネスチャンスではないのだろうか。同じ場所にずーっと留まって疲れているドライバーたちに、チャイとかビスケットとかを販売すればいいのに。でも、自分たちも一刻も早く家に帰りたいという気持ちが強まってか、物乞いや物売りは全く見かけない。商売根性が足りないのね。

代わりに見かけるのは、 車と車の間を通り抜けて歩いて家かメトロ駅かに向かう、インド人たち。そこで私は思う。

あ、もしかしたら、私も歩いて帰った方が早いんじゃないのかしら???

私は一瞬迷う。

このまま車内で、泥水と化した雨水に濡れることはなくても、いつ家路にたどり着くかわからないまま、待ち続けるのか。。。

それとも、 排気ガスと泥水にまみれるというリスクを取っても、インドで長距離(今車がスタックしている場所から家まではだいたい4.5km)を歩いたことがないということを考慮しても、車でよりは早く帰れるというチャンス信じて、歩いて家に帰ることにするのか。。。

タイム・イズ・マネー。時は金なり。

ドライバーに「歩いて帰ることにするわ。荷物置いていくから、明日までそのままにして」と伝え、歩くことに決めた。 「え、"歩いて帰る"?僕はどうするの?」(=「歩くんだったら、そもそも俺を呼ぶんじゃねーよ。俺は、このまま渋滞にはまって帰れもしないんだ」)といかにも不満そうだったが、そんなの、私の責任じゃない。

そのときラッキーだったことは5つ。私はたまたま3000円くらいの安物のローヒール靴と安物ののユニクロの7部丈のスパッツを履いていて、まあ、道路に氾濫している水に濡れても平気だったこと。雨はほぼ止んでいたこと。雨が降ってたから、外は涼しかったこと。車は渋滞にはまってほぼ動けない状態だから、クレイジーな運転手たちに轢かれる危険がなかったこと、車が水溜りを通る時に起こる水しぶきの被害の心配がなかったこと。そして、夜暗かったから、インドの道がどれだけ汚いか、道路に氾濫した水がどれだけ濁っているかを気にしなくて済んだこと。

車から出て、歩き出した瞬間、なんだか自由を感じた。

なんていうか、この、外を歩ける自由!
ドライバー付の車に頼らなくていい自由!
自分の立場を考えずに、自分の行動を選択できる自由!

もし上司も一緒に車に乗っていたら、私が歩いて帰りたくても「絶対にやめなさい」と言われ、いつまでも車の中で待っていなきゃいけなかっただろう。トイレに行きたいのを我慢しながら。

今まではずっと、水溜り(というか、ほぼ池状態)に足を突っ込みながら歩いているインド人たちを車の窓越しから見かけるたびに、「いや〜、大変そうだな。私はしたくないわ」と他人事だった。まさか自分が、こんな風に外を歩くことになるとは。

実際、歩いてみて気づいたのは、そこまで大変でも大したことでもないということ。確かに水溜りを避けようと頑張っても、結局はどうしても泥水に足を突っ込まなければならなかったし、もともと道がデコボコしているから、意味不明な大きな穴に落ちそうになって擦り傷ができたりしたし、やっぱり外の空気は悪くて、いつか今日の出来事が原因で肺炎になったりしないだろうかと不安にもなったけれども、全体的に考えれば、全然大したことではなかった。

逆に、ずーっと車の中で待ち続けなければいけない人たちのほうが、かわいそうだなんて思い始める。

川のようになった道を歩き続けていると、非日常的な世界に浸っているようで、勝手にワクワクしてきちゃって、色んな格言が頭に浮かぶ。

『排気ガスにも負けず、泥水にも負けず』(=『アメニモマケズ、カゼニモマケズ』) 
『私は歩いた。私の頭は、空っぽだ。』(=『メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。』)
『一寸先は川』(=『一寸先は闇』)
つまるところ、私はこの遠足を楽しんでいたのだ。途中で、歩き疲れたからと、法外な料金を吹っかけてきたオートリキシャに乗っては、また渋滞にはまったからと途中で降りたり、ちょっとスーパーに寄って、ヤクルトを買って飲んだりと自由気ままだった。

私のアパートが位置する大通りに入ると、トラックが大音量でビートをきかせたインド音楽をガンガン鳴らしているのが聞こえる。そしてそれにノリノリで踊るインド人たちの姿も見かける。道路がこんなに渋滞しても、踊りたがるインド人はすごいな。きっと人類滅亡の最後の日まで生き残るのは、こんな人たちなのだろう。彼らには敵わない。

そんなこんなで、やっとアパートに辿り着く。歩いた時間1時間半。(内、リキシャに乗った時間10分。)部屋に着くなり、急いでバスルームに駆け込みシャワーを浴びた。

【関連ブログ】
雨の日と月曜日は






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2016/07/18

B型のあなたはインド向き!?インド在住日本人の血液型割合を検証!

インドにおける日本人コミュニティーにどっぷりと浸かって、なんとなーく感じること。

インドで働いている日本人って、B型の人、多くない!?

なぜか、私が勤めている会社で働く日本人駐在員たちは、血液型がB型の人が多い。10人いたら5人くらいがB型というような感じ。一方、A型は10人に2人くらいの確率。

仕事の客先の日本人と雑談をする際に、血液型の話題がよく持ち上がるのだが、その時も、B型の日本人が多い気がする。そして、いつもこんな結論で、血液型の話題は終了する:「いやぁ〜、ここの日本人ってB型が多いですよね。インド人もB型が多いので、インドに対応出来る日本人が、インドにやって来るということなんじゃないですか。」

実際、インド人にはB型が多く、世界的に見てもインドにはB型割合が高いらしい。インド人の血液型割合は、Wikipedia情報によると、以下の通り。

Wikipediaより

血液型が細かく分かれているけど、シンプルな4タイプに絞ると・・・

【インド人血液型ランキング】
  1. O型 --- 37.1%
  2. B型 --- 32.2%
  3. A型 --- 22.9%
  4. AB型 --- 7.7%
B型が多いと言ってたものの、実は、O型人間がインドでは1番多いらしい。A型は3位、AB型は、4位となっている。もちろん、統計に使うサンプルによって結果は変わってくる。

一方、日本人の血液型ランキングはというと・・・(同じWikipediaの情報を使用)

【日本人血液型ランキング】
  1.  A型 --- 40%
  2.  O型 --- 30.05%
  3.  B型 --- 20%
  4.  AB型 --- 9.95%
やっぱり、日本人で一番多い血液型はA型。3位のB型が、インド在住の日本人の中でマジョリティーとなるなんて、ありえるのだろうか?と疑問に感じる。

そんなわけで、簡単な調査をすることにした。

問題提起:インドで働く日本人にはB型が多いのか?(インドで働く人限定にしたのは、個人的によく接するのがインドで働く日本人たちで、その人たちの中ではB型が多い気がしたから。)

検証方法:インド在住日本人が利用しているFacebookのグループ掲示板にて、(現在・過去に)インドで就労経験がある日本人を対象に、血液型のアンケートを取り、各血液型の割合を調べる。

アンケート実施期間:2016/7/15-7/17

アンケート回答者数:163名


インドで働く日本人の血液型ランキング結果は以下の通り:

【インドで働く日本人血液型ランキング】
  1. B型 --- 31% (50名)
  2. O型 --- 31% (50名)
  3. A型 --- 29% (48名)
  4. AB型 --- 9% (15名)  
B型、O型が1位となり、A型が3位、AB型が4位との結果に。
日本人全体の血液型割合と、インドで働く日本人の血液型割合を比較してみると、以下の通りとなる。


日本人全体の割合インドにいる日本人の割合インドにおいて・・・
A型40%29%11%のダウン↓
B型20%31%11%のアップ↑
O型30.05%31%0.05%のアップ↑
AB型9.95%9%0.95%のダウン↓

O型、AB型日本人人口は、日本でもインドでもほとんど同じであるものの、インド在住日本人の内、A型日本人が11%減り、代わりにB型日本人が11%増えている。やはり、B型日本人の率がインドでは高いようだ。

なぜ、そうなるのだろうか?

自分でインドで働くことを決めた人が「自分はB型だから」という理由で、インドを選んだわけでもなければ、会社の命令でインドに働くことになった人も、「B型だから」という理由で、会社に選ばれることはないだろう。

それにもかかわらず、B型人口が多いインドにおいて、B型日本人の割合も多くなるということは、何かしらの運命的要素が働いているのではないか。

そんなわけで、B型の日本人の皆様、要注意。いつかあなたも、インドに呼ばれるかもしれません。少なくとも、他の血液型の人たちよりは、その可能性が高いようです。





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2016/07/15

インドの"あのマンション"から超最短距離でのヒッチハイクを体験



hitchhikersunglasses.comより

インドの首都デリーの隣町、グルガオンには、インドに進出している日系企業の多くがオフィスを構えている。そのため、自然とグルガオンに住む日本人人口も多くなる。

大体、日本人が行く場所なんて決まっている。

グルガオン在住日本人行きつけの、あのスーパー。あのレストラン。あの居酒屋。あのパン屋さん。あのショッピングモール・・・具体的に名前を出しても全然問題ないけれども、ここ最近、いつどんな場所で、外国人がテロの標的に曝されるのかが懸念される物騒な時代でもあるので、あえて、具体名は出さない。

行きつけの場所が同じであるならば、住んでいる場所だって基本的に同じだ。あのマンションとか、あのマンションとか、それとも、あのマンションとか。

日本人が多く住むあれらのマンションに対して、思い入れなんて何にもないけれども、特に圧倒的な数の日本人が住む"あのマンション"だけには、嫌な思い出があるので、できれば近づきたくない。

できれば近づきたくない、と言うものの、 年に平均2回くらいは近づく機会が出てくる。"あのマンション"に住む、誰かのホームパーティーに誘われたら、とりあえずは訪問するから。

"あのマンション"は一見、大通りに面しているように見えるものの、大通りに面するゲートから実際のマンションの建物に辿り着くまでには、かなりの距離がある。車で走って5分くらい。歩いたら、15分くらいかかるだろうか。

近くにショッピングモールがあるとはいえ、マンションからショッピングモールに歩いていこうとすると、相当な時間がかかり、あまり立地的に恵まれているとは言えない。でも、"あのマンション"に住む住民たちにとっては、全くもって問題にはならない。なぜなら、住民たちは、インド人なら車を所有しているだろうし、日本人なら、ドライバー付きの車で常に移動しているだろうから。逆に言えば、車を所有するような人たちしか住んでいないマンションなのだ。

困るのは、私のような車を持たない訪問者だ。オートリキシャでマンションのゲートを潜り、建物に辿り着くのだが、何となく劣等感を感じてしまう。こんな場所に、オートリキシャで来ていいものなのかと。例えば、誰かの結婚式に、一人ジーパンを履いて出席するような気分。

知り合いのホームパーティーに呼ばれて、"あのマンション"にリキシャで着くものの、少し早く到着してしまったようだ。早めに部屋に行っても、気まずいだろうから、時間を潰そうと、ロビーのソファーに腰掛けてボーッとする。

さすが日本人が圧倒的に多く住む"あのマンション"だけあって、多くの日本人たちがロビーを行き来するのを見かける。大体、見かけるのは、夫婦だろうと容易に見当がつく日本人カップル達。彼らが手にする買い物バッグから、彼らがどこに行ってきたのかもすぐに分かる。

そろそろ知り合いの部屋に上がっても大丈夫だろうと、移動をする。予定開始時間6時半を少し経ってから部屋に向かっても、まだ人は集まっていない。大体、みんな、予定時間を大幅に過ぎた頃に到着する。

その日は夜に別の用事も入れていたので、全員が揃いそうになった夜9時頃に、先にお暇をする。「僕の車を使っていいよ」と言ってくれる人はいるけれども、ちょうど同じマンションの別の部屋に住む人と合流して出かけることになっていたので、せっかくの申し出を断る。

ロビーで彼と待ち合わせをした時に、気がつく。私も、彼も、車がない。携帯電話からのインターネットが繋がらない。だから、Uberなどの配車サービスアプリを使って車を手配することができない。

まあ、リキシャで行けばいいよね、と気楽に考えるものの、なぜか、マンション付近に本来であれば客引きのために待機しているはずのリキシャが見当たらない。誰かしらマンションまでリキシャで来る人もいるだろうから、リキシャが向かってきたら乗りましょうと、とりあえず大通りに面するゲートに向かって歩き始めるものの、一向にリキシャはやって来ない。

歩くこと5分。リキシャはやって来ず。大通りに辿り着くためだけのために、あと10分ほど歩かなければいけないなんて、なんて面倒臭いんだと感じ、次々と私たちの後ろから通り過ぎていく車を眺めながら、あることを閃く。

ゲートまで、誰かの車に乗っけて行ってもらえばいいんじゃない?

私たちを次々と追い越す車たちは、確実にゲートに向かっている。そして、"あのマンション"から出てきた車を運転している人たちは、危ない人たちじゃない。

私は、何の感情を持たず、ヒッチハイクをするために、ちょうど後ろから来る車に向かって、自分の右手を挙げ合図を出す。すると、それが当たり前のように、私たちの側で車も止まる。

窓越しに、「ゲートまで乗っけてってもらえますか?」と頼めば、「いいよ」との即答をもらう。私たちは「ありがとう」と言い、車に乗り込む。一緒にいた知り合いは、まだインドに来て間もない頃だったので、「こんな出来事ってあるんですね」と驚いている。

インドだったら、これくらいのことなら絶対にしてくれるという確信が私にはあるので、初めてのヒッチハイクがいとも簡単に成功したことに関しては、想定内だとは思うものの、確かに、日本だったら・・・って考えると、これは普通じゃないかもしれない。少なくとも、私がドライバーだったら、絶対に、ヒッチハイクをしている人の側を無視して通り過ぎる。

乗っけてくれたインド人ドライバーは、私たちの行き先を尋ね、その場所なら知っているから送っていけるよ、とは言ってくれたものの、そこまでしてもらう義理はないし、所詮は見ず知らずの人をそこまで信用するわけにはいかない。

というわけで、ゲートに着いたら、私たちは車から降りる。乗車時間、ものの2分。なんとも短い距離でのヒッチハイクだった。

【関連ブログ】
インドでは列車に乗るのもひと騒ぎ 






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2016/07/10

いちインド在住日本人が、村上春樹の本に出てくる登場人物にイライラしてしまう理由



村上春樹の本は今まで1冊も読んだことはなかった。どんなに世間で話題になっていても、読んでみようという気になったことは一度もなかった。作品内容を全く知らずにしても、世間の村上春樹への評価をかすかに耳に入れた感じでは、「多分、私は村上春樹の本は好きになれないだろう」と思っていた。

でも、どうやら村上春樹は海外での評価が高いようだし、実際に外国人と話すと「"Haruki Murakami"の本を読んだことがあるよ」と言われることが多い。そんな時に、「私は"Haruki Murakami"の本を読んだことがない」と返すと、「えー、日本人なのに何で?」と相手に驚かれるし、私は私で、せっかくの日本ネタを広げるチャンスを逃してもどかしい気分になる。

だから、"日本人としての常識"として、Haruki Murakamiの本を読むことにした。宿題を嫌々ながら強制的にやらされる学生のように。

外人受けがいい作品を読んだほうがいいだろうと、とりあえず海外ではどの本が人気なのかを調べる。

Googleで、【Haruki Murakami must read】と検索。

"The 10 Best Haruki Murakami Books”を紹介するサイトにたどり着き、1番目に"A Wild Sheep Chase"という本が出てくる。よし、これにしよう。邦題は・・・『羊をめぐる冒険』。

『羊をめぐる冒険』のストーリー要約については、ここでは行わない。私はまだ、第4章の冒頭部分までしか読んでいなくて、全体の話の流れを把握してはいないし、今回私がここで触れたいのは、ストーリーの内容についてではないから。もし君が興味があるのであれば、Wikipediaででも、Amazonででも要約を確認してくれればいい。(←ちょっと、村上春樹風に言ってみたつもり。)

私が触れたいのは、登場人物についてだ。特に、主人公、"ぼく"について。

日本にいるアンチ・ムラカミストたちのように、物語の1ページを読み始めてすぐに私は違和感を覚え、読み進みながらもクスクスが止まらなかった。

この"ボク"って、かなりウザくない?と。

私は、村上春樹の文体は結構好きかもしれない。洋楽の歌詞をとにかく長〜くして小説にしました、みたいな感じで、耳心地が良い言葉が連なって、おしゃれな雰囲気が出ているから。おしゃれか、ダサいか、どちらか選べとなったら、私はおしゃれな文体の方を選びたいもの。

でも、やっぱり、主人公がウザいし、ムカつく。

この架空の人物への腹立たしさが一体何なのだろうと突き止めるために、他のアンチ・ムラカミストたちのレビューをネットで色々読んでみる。

あるレビューで見つけた村上春樹の登場人物への批判:

村上春樹の登場人物は、ともかくうざいです。現実世界にこんな芝居がかった言い回しや、気の利いた(?)警句を日常的に口にする人間はいません。


つまり、あまりにも登場人物にリアリティーがなさ過ぎて、共感できない、ということらしい。ウーン・・・なんか、この批判に100%共感できない。完全に非現実的な登場人物だったら、私は腹立たしさなんて感じないはず。とすると・・・・

あぁ、そうか。村上春樹のウザい登場人物、現実世界に存在しそうでしていなくて、それでいて、現実世界に存在しなさそうでしているからだ。うん、きっとそうだ。つまり、村上春樹の登場人物たちは、私に、現実世界に存在する一定数の人たちを思い起こさせるのだ。

現実世界に存在する一定数の人たちとは・・・インド人。(特に、インド人女子。)

私がインドに住んでみて、インド人について何となく発見したことは、彼らはどうやら格言とか名言とかがものすごく好きらしい。よく、格言を引用した紙を机の壁際に貼ったり、友達や同僚とのメッセージのやり取りで、響きがいい名言の引用を勝手に送ったりしている。その影響でなのか、実際にインド人は会話の中で、"決めゼリフ的に聞こえる発言"をしたがる傾向にあるらしい。(特に、インド人女子。)と、少なくも、インドにおいて外人である私にはそう見える。

例えば、ものすごく簡潔にするとこうである:

【例1】

私:何であの人、うちのオフィスにやって来たの?
インド人女子:何で、いけない?(=Why not?) 私たちに会いたくなったから来ただけでしょ。


【例2】

私:何で、これはこうなの?

インド人女子:そういうもんだから。(=It's like that.)


【例3】

インド人女子:死ぬまで働くために私は生まれてきたの。(I was born to death by work.)

私:(無言)


これらの例で、私が言いたいことが伝わっているかどうか不安だけれども、結構インド人たちと話していると、彼らが勿体ぶった話し方をすることが多くて、すごく疲れる。

ある登山家が、「なぜエレベストに登るのか?」という質問に対して、「そこに山があるから」という答えをしたことで有名だが、こんなやり取りが、日常的にインド人とのやり取りで行われるのだ。

確かに、決めゼリフとしては、「そこに山があるから」はイカしてるよ、うん。認める。でも、耳心地にいいだけであって、答えになってないじゃない。見かけは格好良くても、中身がないのよ、中身が!!!

私は現実世界では真面目な答えが欲しいのだ。「どうして?」という質問に対して、「どうしても」なんて答えは欲しくない。そんな無意味なやり取りをするほど、暇ではない。だから、私はインド人女子とは、仕事以外でのプライベートでは関わりを持とうという気持ちがない。

そんな無意味なやり取りが、村上春樹の本では幾度となく出てくる。例えば、こんな感じ。

「一年間何をしてたの?」と彼女は僕に訊ねた。
「いろいろさ」と僕は言った。
「少しは賢くなったの?」
「少しはね」
『羊をめぐる冒険』第1章より一部抜粋 

もう、本当に、「おやおや」でしかないよ!

中途半端に、村上春樹の登場人物たちが、片足を膝まで現実世界に突っ込んでいる感じ。私にとっては、おかげで、現実世界でのある人たちへのイライラを思い出してしまい、物語の世界に入り込めない。

きっとインド人たちは、村上春樹の本を読んだら好きになるでしょう。

とりあえず、私は頑張って、『羊をめぐる冒険』を最後まで読みきって、一応は「Haruki Murakamiの本、読んだことあるよ」と言えるようにしよう。







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2016/07/06

観光とエクササイズが両方楽しめて一石二鳥!インドで試せるサイクリングツアー



世界各地の観光地で、どこかしらで必ず提供されているだろう、自転車で観光地を回るサイクリングツアー、ここインドの観光地でも、もちろん体験できます。

旅の土産話としても、効率よく観光する手段としても、エクササイズとしても使える、インド各地で体験できるサイクリングツアーをいくつかご紹介!

首都デリー:DelhiByCycle




デリーの旧市街あるいは新市街の観光スポットを回っていくサイクリングツアー。5つのルートからお好みで選べます。約3時間半コースで、お一人様、3500円程度。早朝で比較的道が空いているとはいえ、オールドデリーを自転車で回るのはかなりスリリング!

いくつものルートを楽しむのも手だけど、1回のみツアーに参加できない場合は、オールドデリーの王道観光スポットを回る『Shah Jahan tour』がオススメ。

『DelhiByCycle』Webサイトhttp://www.delhibycycle.com/


商業都市ムンバイ:Reality Tours & Travel





自転車ツアーは、『Reality Tours & Travel』が提供しているツアーの中の1つ。早朝の時間に、自転車で海辺を走るのはきっと清々しい気分になれるかも?約4時間コースで、お一人様、約3000円。

その他、『Reality Tours & Travel』では、スラム街を回るウォーキングツアーも提供しています。

『Reality Tours & Travel』Webサイトhttp://realitytoursandtravel.com/


"ピンクシティー” ジャイプール:Cyclin'Jaipur





フランス人が経営しているツアー会社『Cyclin'Jaipur』では、3つの自転車ツアーを敢行。有名どころを抑えたいのであれば、『PINK ROYALcycle tour』がオススメ。ツアー中には、ローカルフードのお試しも可能。約3時間半コースで、お一人様約4000円。

その他、ウォーキングツアーのプランもあり。

『Cyclin'Jaipur』Webサイトhttp://www.cyclinjaipur.com


その他各地での自転車ツアーを探す方法&注意点



今回、紹介した以外の地域で自転車ツアーを提供しているツアー会社がないかを調べたい場合。ネットで、【bicycle tour (訪れる地域名)】と検索すれば、簡単に見つかります。もし、見つからなかったら、多分ないということなので、ご了承を。

また、ここで紹介したツアーは全て、英語での案内となります。ネットでの予約も、もちろん英語です。

それから、自転車ツアーの集合場所は、観光客にとっては分かり辛い場所にあることもあるので、ご注意を!



2016/06/27

恋愛なんて、本当はただの嗜好品



ある人からの連絡を待ち続けて6日目になる。明日で、ちょうど1週間。「1週間後くらいに連絡します」という彼を信じて、待ち続けるものの、彼の返事が気になって気になって仕方がない。四六時中、彼のことばかり考えている。

と言っても、これは全く恋愛ごとではない。

全くもって恋愛とはかけ離れている事情、もっとシビアで現実的な事情。そう、例えば、就活中の大学生が志望先からの連絡を待ち続けていたり、芸人の卵がオーディションの結果を待ち続けていたり、選挙立候補者が当選結果を待ち続けていたり、そんなことである。つまり、私の今後の人生を左右する結果を下すある人からの連絡を今か今かと待ち続けている。

そんな状況に自分が陥ると、ふと、恋愛なんてくだらないな、恋愛なんて、ただの嗜好品だな、と思ってしまう。

私は映画だったら、絶対にラブコメが好き。ホラーとか絶対に嫌。好きな音楽の歌詞だって、恋愛に関する歌詞が多い。自分のブログでだって、恋愛ネタが多い気がする。でも、それには理由がある。それは、恋愛ネタって、当たり障りもなく、誰にでもわかりやすく普遍的で、かつ、誰も傷つかないと思うから。例えば、政治系の話だったら、人によって好き嫌いが分かれて、時々、ある人を不愉快にし、場合によっては、インターネット上で炎上してしまうかもしれない。それが嫌だから、とりあえずブログでは恋愛ネタをよく使っている。

だから、私は恋愛至上主義者では絶対にない。全ての恋愛ネタは、基本、エンターテイメント、趣味の一つなんだと思う。 心にゆとりがある時でないと、楽しめない。

現実的に、恋愛が上手くいこうが、いかまいが、人生を大きく左右することはないし、世界で起きている出来事からすれば、恋愛なんて大したものでもない。っていうことは、ちゃんと分かっている。分かっていることが悲しく思える時もあるから、非現実的な世界にロマンチックなことを求めてしまう。※心に余裕がある時に※

【恋愛=嗜好品】という表現を頭の中で思いついた時に、おっ、私は新たなキャッチコピーを閃いたのではないか!と思ったものの、こういった考えはすでに世の中に存在しているらしい。Googleで、 【恋愛 嗜好品】と検索してみれば、1番最初の検索結果に『恋愛とは嗜好品である』なんて出てくるではないか。そして、2番目以降の検索結果にも同様の内容のものが。ガーン。なんかショック。



大体、自分が考えていることって、他人も考えるものなのね。新たなアイディアを生み出すっていうことは、ものすごく大変みたい。残念!




デリーにおけるドライブデートの黄金ルート



グルガオンに住んでいる身としては、なぜかデリーに行くとワクワクしてしまう。

グルガオンの方がデリーよりは住みやすいだろうし、ショッピングモールも多くて便利だけれども、やっぱり、グルガオンには歴史も文化もないのだ。首都デリーの街並みは、グルガオンと違って、独特の雰囲気を醸し出している。

そんなデリーへの憧れを持つグルガオン在住の私には、グルガオンからデリーへと向かうお気に入りのルートがある。そのルートは、私がまだインドに来てから3週間くらいの頃に、 グルガオンにあるオフィスからデリーにある客先へのオフィスへ上司と共に向かった時に発見した。私は超興奮して、車の窓越しから写真を撮ろうとしていた横で、上司は全く窓の外には興味を示さずに、パソコンで仕事作業を行っていた。どうして、この景色にこの人は感動しないのだろうかと不思議に思いながら、私は興奮気味に運転手に「この場所、格好いい!」と喋りかけていたっけ。

あれから、そのルートを通ったのは、この2年間で5回くらいしかない。それでも、私は相変わらず、そのルートを通る時は感動してしまう。

ついこの間、バイクでのツーリングが趣味だという、ちょいワルでちょい強面の男性と意気投合し、 日曜日の朝にバイクで私のお気に入りのルートを回ろうかと誘ってもらった。彼が勤める会社からはインドにおいて、自分で車を運転することを禁止されているにも関わらず、「バイクは禁止されていないからね」と子供が言うような言い訳をして、ちゃっかりインドでもツーリングを行っている。私はもちろん、バイクの運転などできないから、彼の後ろに乗っけてもらうだけ。

日曜日の朝6時、私の住むマンションまで彼に迎えに来てもらい、グルガオンを出発する。サリーを着ているインド人女性が、バイクに乗っけてもらう時にする"オードリー・ヘップバーン風の横座り"を私もどうしても試してみたくて、横座りで彼の背後に座るものの、バイクが走り出すとバランスを保つことができなくて、意外と難しいことに気づき、結局普通の座り方で、バイクに跨る。

さすがに日曜早朝は道も空いていて、ツーリングには最適だ。

今日の目的地はコンノート・プレース。グルガオンからデリーに向かうために、NH8の高速道路に乗る。デリー市内で高速道路を降りるまでの道は全然大したことはない。ただ、風とかバイクのスピードとかをもろ体に受ける感覚を楽しむのみ。

高速道路を降りて、右手側にインドで格調高いITC Mauryaホテルが見えてくると、そろそろ私のお気に入りルートに突入することがわかる。ここら辺から、道は綺麗に整備された、おしゃれな街並みを楽しむことができる。

ITC Mauryaホテルが位置するSardar Patel Marg通りを突き進んでT字路となったところに、ガンジーと彼の支持者が行進している彫刻が見える。ここから本格的に、"デリーにおけるドライブ(ツーリング)デートの黄金ルート"が始まる。

黄金ルート観光スポット①『ガンジーと信者による塩の行進』像


dphotographer.co.ukより

結構、重厚でスケールの大きい像。1930年にグジャラート州でガンジーとその信者によって行われた、イギリスからの独立運動の一環である『塩の行進』の場面を表現している。

黄金ルート観光スポット② "王様の道" Rajpathエリア




『塩の行進像』があるT字路を右折してさらに進んで行き、"黄金ルート"のハイライトの場所へ向かう。その場所とは、Rajpath(ラジパース)、またの名を、『王様の道』。いかにも、って場所でしょ。

ここRajpathエリアは他のどの場所とも違う。とにかく十分にゆとりのある空間が広がり、ゴミは道端に落ちていなく、格調高い大きな建物がいくつか、ドーンと周囲に建っている。なぜここだけ、『王様の道』と呼ぶにふさわしい完璧な空間になっているのかというと、Rajpathエリアは、イギリス統治時代に、イギリス人建築家のエドウィン・ラッチェンスによって"最も重要な場所"として、設計されたから。今ではこの場所にて、年1回、超ド派手なインドの独立記念日パレードが行なわれている。

さて、ガンジー像から、ここRajpathエリアに入ってきましたら、左側をご覧ください。インド大統領官邸がございます。そして大統領官邸から結ばれた反対側には、インド門が見えます。大体いつも、大統領官邸からインド門を眺めると、霧がかっていて、よく見えません。ちなみに、あのインド門は、遠くから眺めるだけで結構です。インド門の近くによると、物売りや人混みの多さにイライラすることでしょう。あ、それから大統領官邸の奥の方に見える円形状の建物は、国会議事堂となっております。

・・・・正直、これらの建物は遠くから眺めていた方が綺麗だし、今回はツーリングを楽しむことが目的なので、私とちょいワルかつちょい強面の2人は通り過ぎるだけ。最終目的地、コンノート・プレイスに向かった。

黄金ルート観光スポット③コンノート・プレース


昔のコンノート・プレイスの様子(citiesandstories.blogspot.com)

言わずと知れた、デリーの観光地。でも、インド在住者からは評判が悪い。"とにかく騙される場所"だと有名。ただ、開拓すれば、素敵なお店は結構ありそうだ。コンノート・プレースには、日本食レストランの『富士』(結構ちゃんとした日本食レストラン)や、美味しいインド料理を安く食べれる『Madras Coffee House』や、おしゃれな内装の『スターバックス』などあるけれども、私たちがコンノート・プレイスに到着したのはまだ朝7時半頃だったので、どの店も開いていない。今回は、コンノート・プレイスにある高級ホテル『The Lalit』内で24時間営業しているレストランにて朝食を食べることとなった。


早朝のツーリングからのホテルでの朝食って、最高!目の前にいるちょいワルでちょい強面の男性が、白馬の王子様に見えてくる。いや、違う、バイクの王子様か。

グルガオンへの帰り道はやや混んでいたものの、何のストレスもなく家に着いた。バイクの王子様に感謝を述べ見送り、自分の部屋に着くなり、2度寝をする。

もしあなたが、黄金ルートを車で回りたいのであれば、それでも全然構わない。ただ、景色が窓越しになるだけ。でも、もし、バイクで回りたい、でも、誰も運転してくれる人がいない、としたなら。問題ない。バイク野郎を雇えばいいだけだから!インドでも有名な配車アプリ『Uber』では、車だけではなく、バイクも呼べる。しかも、安い。ここで、バイク野郎を雇うというのも手である。

ただし。

安全への考慮は自分で行ってください。


【デリーにおけるドライブデートの黄金ルート】









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2016/06/25

エアロスミスの曲を武器に



メトロの改札口を出れば、何が待ち構えているのか分かっている。
だから今から、色々試行錯誤を練った上に生み出した防犯対策をしなければいけない。

メトロの最終地点Huda City Center駅で電車から降り、ホームの階段を下る最中にイヤホンを耳にセット。改札口を出る直前に、iphoneの音楽を設定。

さあ、お祈り。今から5分間、何も起こらずに、無事に家にたどり着きますように。

ミュージック、スタート。

It ain’t easy livin’ like a gypsy.
Tell you honey how it feels.............

第一関門は、飢えたハイエナごとく、「オート?オート?」とオートリキシャのキャッチセールスをしてくる、うざったいインド男たち。

彼らの声をかき消すために、大音量で音楽を聴いているから、何を言っていたとしても、私は完全に無視しながら歩き続けることができる。

第一関門、突破。

Better check it out cause someday soon  you’ll have to climb back on the wagon...

第二関門は、歩行者のために停まるという観念が全くない車とオートリキシャ。

流れを観察した上で、車と車の間に隙間ができたチャンスを逃さず、ダッシュで道を渡る。

第二関門、突破。

It ain’t easy livin’ like you wanna.
It’s so hard to find a peace of mind. Yes it is.........

そしてすぐに訪れる第三関門。

私の目の前をのうのうと歩く、野良犬・野良ブタ・時々牛たち。

襲われないように、自分の存在をなるべく消して、急いでその場を立ち去る。

第三関門、突破。

ここまで来たら、もうほぼ安心しても大丈夫。

あとは、また車の流れの中を走って渡り、人気が少ないところをゆっくりと歩けば、家路につく。

ちょっと心に余裕ができたから、音楽にノって踊りながら、口ずさみながら、歩き進んでしまう。

Keep in touch with Mama Kin.....

ケン・ケン・パ!

Tell here where you’ve gone and been....

ジャン・ケン・ポン!

Living out your fantasy.......

ヘイ・ヘイ・ホ!

なーんだか、あのインド人、私のこと、変な目で見てる〜♪!!!!

あ、もうスティーブン・タイラーが歌うのをやめちゃった!曲が終わる前に、自分の部屋に戻らないとと、急ぎ足で家につき、階段を駆け足であがる。

ジャーン・ジャーン・ジャーン・・・・♪

部屋の鍵を開けて・・・・間に合った!ちょうど曲が終わる頃に、私は自分の部屋のソファーに無事座って、休憩することができた。

ああ、今回も何の事故もなく生きて戻れて来れてよかった。

何千といるインドの神様のうちの誰か、今日も私を見守ってくれてくださり、ありがとうございます。

そんなことを頭の中で考えながら休憩していると、いつもはエアロスミスの”Mama Kin”の次に入っている曲”Dream On”が勝手に流れてきて、私を勇気づけてくれる。

Dream on, dream on, dream on, dream until your dream comes true.....


2016/06/18

この超絶インド美女のお母さんがスゴイ!






インドを代表する超スーパースター、カトリーナ・カイフ(Katrina Kaif)。その美貌だけではなく、身長180cmを超える圧倒的存在感、強気な態度とド根性で、インドの映画界(並びにメディア界)ボリウッドにて常に注目の的となっている。

カトリーナは、他のスーパースターがそうであるように、ユニークな生い立ちを経験している。

カトリーナは、カシミール出身ビジネスマンのインド人父と、 弁護士で慈善活動家のイギリス人母の元に、当時イギリス領だった香港にて1983年に生まれる。なんとカトリーナは、8人兄弟のうちの一人。上に、姉3人と兄1人。下に妹3人である。両親はカトリーナが幼い頃に離婚し、兄弟たちは皆母親の元で育ったため、父の記憶はないという。

母が仕事で世界中を飛び回ったため、カトリーナも結果的に、様々な国を経験することになる。出身地である香港→中国→日本(!)→フランス→東ヨーロッパ諸国→ポーランド→ベルギー→ハワイ→イギリス(ロンドン)というように。

そんな国際的な環境で育ったカトリーナがインドにやって来た時には、ヒンディー語が全くダメだったが、猛勉強をして、押しも押されぬスターの地位を獲得したのである。



・・・・って、ちょっと待って!

カトリーナもスゴイけど、カトリーナを育てたお母さんの方がもっと凄くない!?

まず、普通に子供を8人ももうけて育てることだって大変なのに(子供一人育てるのだって、大変でしょう?)、離婚を経験し、夫に頼ることなく、子供たちを育て上げるのがスゴすぎる。しかも、子供達8人を一緒に連れて、自分のキャリアと社会貢献のために世界各国を転々とするバイタリティー!並半端なものじゃない。

カトリーナはメディアに対して自身のプライベートについて多くを語らないため、母親についてのことも、以上のことくらいしかわかっていないが、8人の子供を連れて、世界中で働きながら子育てを全うした、という事実だけで、もうお腹いっぱいの情報だ。

スーパースター誕生の裏には、スーパーマザーあり。


キャリアも子育ても妥協したくない女性たちに対して、カトリーナのお母さんには、ぜひ子育て術・キャリア術のご教授をお願いしたいところである。





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2016/06/17

どうしてイタリアは良くて、インドはダメなの?



大学4年生の時に、イタリア・ローマにある大学に1学期だけ短期留学をしていた経験がある。周りの人たちに「イタリアに行ってきまーす」と言うと、みんなから「お!イタリア、いいね。羨ましい!」と言われた。留学前にはイタリアにそこまで思い入れがなかった私も、帰国後には、イタリア自慢を鼻高々にしていた気がする。

少なくとも、イタリアに短い期間でも住んでいたことは、私の自慢だった。

ところ変わって、インド。

インド出発する時は、私はあえて、「インドに行ってきまーす」なんて、周りに知らせようとはしなかった。だって、周りからの反応がだいたい想像できるから。最近になってようやく、日本に一時帰国した際に、見知らぬ美容師さんだとか、鉄板焼き料理店のシェフだとかに、堂々と「インドに住んでるんです」と言えるようになったほど。

幸いなことに、美容師さんやシェフは、私がインド在住であることにネガティブな反応を示してくれなかった一方で、自虐ネタを披露している自分がいることに気づく。

「インドで髪を切ったら、ヒドいことになったんです!」

「インドでは、牛肉食べたら、牢屋に入れられるから、久しぶりに牛肉を食べれて、幸せです!」

自虐ネタを披露すると、相手はやや笑ってくれる。でも、私の性格からして、本来であれば自虐ネタで人を笑わせるようなことはしない人だし、もしイタリア在住だったら、「イタリアでは、こうなんですよ」みたいに上から目線の高飛車女になっているのではないかと思う。どうして、住む国が違うと、発言の仕方も変わってくるのだろう?

それは、きっと、私も世間一般も、世界を平等に見ていないからだ。理想的には、世界は平等であるべきであろうとも、実際にはこの世界は全くもって、平等ではない。一般的には、イタリアはおしゃれでカッコイイ場所、インドはカオスすぎるわけわからない場所なのだ。

だから私が見栄を張って、「イタリアとインドは似ていますよ」なんて言うと、周りから総スカンを食らう。「いやいや、全然違うでしょ」と。きっとインド人だけは、ピンとこないから、何も言わないだろう。

私も半分は冗談で言っている部分もあるけれど、それでも半分は本気で、イタリアとインドは似ている部分があると思う。例えば・・・

古代ローマ人とインド人女性の服装


いきなりこれを言うと、「あ、イタリアじゃなくて、古代ローマの話ね」と皆さんから突っ込まれるのですが・・・


インド人女性のサリー姿は、古代ローマ人のファッションを連想させる。特に、古代ローマ人男性が身につけたトーガという服装。トーガとは体に長い布を巻きつける服装スタイル。ブリーツの作り方や布の巻き方で、ファッションセンスが問われる。

トーガの着方(www.qsl.net)

一方、インド人女性が着ているサリー。こちらも、長い布を体に巻きつけて、ブリーツを作ったり巻き方を工夫したりで、おしゃれを楽しんでいる。

サリーの着方(www.fancy-indian-saris.com)


うん、やっぱり、似てると思う!

実際に、5000年以上(!)もの歴史を持つサリーが、古代ローマ(もしくは、もとをたどった古代ギリシア)の影響を受けたかどうかについては、軽く調べたところ、そうだ、という意見もあれば、いや、古代ギリシア・ローマ以前から、サリーの原型は存在していた、という意見もある。

どちらにしても、私にとっては、この21世紀において、ほんのちょっとだけ古代ローマを想像させてくれる、インド人女性のファッションを見れるのは、楽しい。

お母さんは強し


イタリアといえば、"マンマ(=お母さん)の国"。 いかにも、いい年をしたおっさんが、未だに「おふくろの味が一番」とか言っていそうなイメージがある。イタリア人男性の中には、マンモーネと呼ばれるような、ママに何でもやってもらって依存している男性も多いらしい。

一方のインドでも、お母さんという存在は、特に息子と母親の関係は強い気がする。

あ、でも息子と母親の関係って、もしかして、世界共通?!

交通整理をする警察官が印象的


これに関しても、「世界共通で、インドとイタリアだけじゃないでしょ?」とツッこまれるかもしれない。でも、インドの道路上で、渋滞時の交通整理をしている警察官を見ていると、どうしても、ローマにあるヴェネチア広場で交通整理をしている警察官を思い出してしまうのだ。

【イタリア・ローマで交通整理をする警察官】


【一方、交通整理をしているインド人警察官】



そもそも、イタリア人とインド人って、似てる部分があると思う。テキトーなとことか、楽観的なとことか、保守的なとことか・・・イタリア人に言ったら、間違いなく怒られるけど。。


その他色々、個人的に、イタリアとインドが似ているなという部分はあるけれども、とりあえず私がここで言いたいことは、今となってみれば、イタリアもインドも、私にとっては自慢の国なのだ。そしてどちらも、「住んだことがある」という経験が自信に繋がった国でもある。

(自慢、と、自信、を今掛けたから!!座布団ください!)

だから、正直、周りの人から、イタリア時代を羨ましがられようが、インド時代を可哀相ねと思われようが、どうでもいい。住んでみれば、どちらもそんなに大したことない。住めば都なのだから。

2016/06/12

インド美女ソナム・カプールを日本で見れる日も近い!?「日本は"愛する人と一緒に訪れるべき場所"」





インドで大人気の美人女優、ソナム・カプール(Sonam Kapoor)。30過ぎには全然見えない若々しい見た目とファッションセンスを持つ彼女は、映画ロケや、カンヌ映画祭などの世界的イベントへの参加で世界を駆け回っている。

そんな彼女が訪れてみたい国として、なんと日本と答えている。それは一体なぜ??

「高校生の時に、日本と中国の歴史について勉強していたの。日本のファッションと文化が好きなの。日本のVogueも好き。近々、日本を訪れるわ。でも、日本は、ハネムーン用にお金を貯めて、結婚相手と一緒に行く場所だとずっと思ってた。愛する人を見つける場所であるパリとは違って、日本は、愛する人と一緒に訪れて色々探索する場所だと思うから。」
(抜粋:雑誌『Vogue India』2016年1月号、
新聞『ET Panache Luxury』2016年5月31日号)

こんな美女ならば、日本のVogueだって放っておけない!放っておくべきではない!!来日時には、きっと、日本のVogue紙の表紙モデルを務めるかも!?



ソナムは1985年に俳優一家のもとで生まれる。 2011年に主演した映画『I Hate Lov Storys』がインドでコマーシャル的ヒットとなり、一躍、有名スターとなる。現在のところ、独身。


*写真とVogue Indiaによるソナムのインタビュー詳細はこちらから→http://www.vogue.in/content/sonam-kapoor-i-will-fight-my-own-battles-2/


2018年7月7日追記:

なんと、ソナム・カプール様が日本にやってきた!

2018年5月に結婚した夫と共に、現在日本を満喫中。

Instagramより

 インド映画の認知度が高まってきたことにより、一部日本人ファンの間でも話題に。


Twitterより

2016年のVogue Indiaで語った話が、2年越しに実現。ソナムは、有言実行の女性だと証明した。(日本版Vogueにも出てくれるかしら?楽しみ♡)

ソナムと夫の結婚の詳細はこちらから→


bollywoodshaadisより



2016/06/04

建築物フェチにはたまらない♡独断と偏見によるインドのおしゃれ建築物5選




インドの代表的な建築物といえば?


インドといえばこれでしょう、"世界一美しい霊廟"、タージマハル?

正面から見れば普通なのに、横から見ると幅が薄い不思議な、でもとっても美しい"風の宮殿"、ハワーマハル?

それとも、インドを代表する高級ホテル、タージマハルホテル?(墓のタージマハルはアグラにあるけど、ホテルの方は、ムンバイ。)


インドには世界的に有名な建築物がたくさんあるけれども、それは氷山の一角。世界的には無名の建物でも、廃墟と化している建物だとしても、素敵な建築物がたくさんある。

今回は、あえて、瀕死状態の廃れた建物からインド国内では有名でも世界的には無名の建物までを、独断と偏見でご紹介。

コロニアル様式の建物(金融機関限定)


イギリスによる植民地時代を経験したインドには、当時のイギリスの影響を受けて建てられたコロニアル様式の建物が各都市にいくつも残っている。なぜかネットでコロニアル様式の建物を調べてみると、金融機関の建物の写真が多く見つかったので、ここではおしゃれな金融会社の建物をcheck!

インド国営保険会社『New India Assurance』の本社(ムンバイ)



New India本社(indiadestinationsblog.wordpress.coより)

1936年に建てられた、アールデコ調の建物。空に向かって縦に伸びる建物正面の2つの像はエジプト人、もしくは中東系の顔立ちをしており、一見インドらしからぬ建物に見えるものの、建物に近寄ってよく見ると、インド人農民らの絵の彫刻が施されている。

現在でも本社としての機能を持つものの、建物の保存状態は悪く、改善の必要がある。

国営会社New India Assuranceの本社がある地域カラ・ゴーダには、このようなコロニアル様式の建物が多く残っており、建築物フェチにとっては注目の場所だ。


New India本社建物の細部には農民の彫刻が
urbandesigncollective.wordpress.comより)


Pinterestより)


インドで2番目に古い証券取引所(アーメダバード)


traveltalesfromindia.inより)

完全に人々から気にもかけられず、放置され、廃墟と化してしまった、この建物。ムンバイの次にインドで最も古い証券取引所として、アーメダバードにて1894年に開設された。証券取引所としての存在感は、かつては輝かしかったであろうが、今は見事に無残だ。しかし、私のような外国人にとってみると、アーメダバードの旧市街をフラフラと適当に歩いている中、周りの一般建物と溶け込んでいないこのヨーロピアン風の廃れた建物を見ると足を止めて眺めてしまう。

2012年に、アーメダバード証券取引所のメンバーは、この建物を引き払うことを決めた、というニュースが流れたが、その後、誰かに購入された形跡はない。

モダンな建築物


ガンジー・アシュラム(アーメダバード)


ガンジーアシュラム(www.indiashor.inより)


石造りの建物が多いインドにおいて、木材が使われている建物に出会うと、木の温かみと和みをひしと感じる。

サバルマティ川付近のこの場所にて、"インド独立の父"ガンジーは1917年から1930年まで暮らし、"真実を探すための修行"の一環として、農業や酪農業に励んだ。

1963年、世界的有名インド人建築家のチャールズ・コレアにより、ミュージアムとしてリノベーションされる。ミュージアムのメインとなるパビリオンは、3角屋根の建物が連なって出来ており、来客者は、一つ一つの建物を徐々に移動しながら、ガンジーに関する展示物を鑑賞することができる。木材の扉、石素材による床、セラミックタイルでできた屋根、レンガでできた柱・・・と様々な素材が見事に調和され作られたこの建物は、ガンジー博物館としてふさわしい。

非常に平和的な空気を感じられる場所で、今のところ私の中でh、インドで一番お気に入りな場所♡
おみやげ屋さんでは、ガンジーのキーホルダーや名刺入れなど可愛らしいアイテムも販売しているので、要チェック。


architexturez.netより)

blog.travelyaari.comより)


やや古い時代に作られたインド建築物


インド一美しい階段井戸(パタン)


階段井戸 Rani ki vav

1年を通しての水の安定した供給を保つため、古代に作られた階段井戸は、特に乾燥地域である西インドにて発達した。水の貯蓄のみではなく、美しい装飾が施された階段井戸も多く、インドの特徴的な建築物として楽しめる。

インドの階段井戸の中でも最も美しいとされるのが、11世紀に作られたラニ・キ・ヴァヴ(Rani ki vav)という階段井戸。何せ、ここは2014年に世界遺産に登録された階段井戸なのだ。

シンメトリーに地下に広がる階段井戸を降りていくと、膨大な数のヒンディー教神様の彫刻を目にすることができる。しかもその彫刻がとても美しい。水を神聖なものとするために寺院として建てられたというが、納得。

保存状態は他の階段井戸と比べて非常にいいものの、世界遺産のくせに井戸の中にはごみが捨てられているのが非常に残念。(それでも、他に比べたらはるかにマシなレベル。)

また2001年にグジャラート州で起こった震災の影響から、井戸付近の階段部分に被害が出たため、現在は、井戸付近への立ち寄りは禁止されている。

happytrips.comより)

indianeagle.comより)



無名のジャイナ教寺院(アルワール)



Neelkanth Temple(ourjaipur.comより)


インドでも無名の、アルワールという地域内のとある村にある、ジャイナ教寺院。ナウガザ・ディガンバー(Naugaza Digambar Jain Temple)と名付けられるこの寺院の建築年はいつか定かではない。歩いてすぐのところに、6〜9世紀半ばに作られたシバを祀る寺院もあるが、こちらの一見質素に見える寺院の方が私は圧倒された。なぜなら、寺院に向かって歩いている途中では全く見えなかったのだが、辿り着いた時に、巨大な像に遭遇したから。

iamjaintv.comより)

それがこちら。この像の人物は、ジャイナ教徒の間では"悟りを開いた人"とされる人物なのではないかと想定。高さ5メートル強。のどかすぎる田舎にあるこの遺跡と化した寺院に、こんなに立派な像があるなんて誰が想像するだろうか。この演出はなんともニクい。でも、おしゃれ♡


以上、私の独断と偏見による、おしゃれ建築物を紹介してきました。もしあなたがマニアック志向であれば、気になったところを訪れてみてはいかが!?







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