2017/02/14

シンガポールの休日| 元インド在住者しか分からないこと



シンガポールで働き始めて1ヶ月以上経って、ようやく丸一日休みとなった初の土曜日。


上司にオススメされたブギス(Bugis)という場所を訪れようと思う。『地球の歩き方』を読むと、スルタンモスク(Masjid Sultan)というイスラム教寺院がある場所の付近には、アーバン系・エスニック系のショップやレストランがたくさんあるらしい。


お昼にスルタンモスク付近のバス停に到着し、探索開始。モスクの中を軽く見学してから、外の道に出る。休日だからか屋台のお店も出店していて賑やか。中東系の服屋さんや食べもの屋さんが多く、ほんのちょっとだけヒッピー系に憧れていそうな西洋人観光客がコーヒーショップで寛いでいるのが目立つ。


気づいたら、道路に面しているアラブストリートを通り抜け、細い道で車が通れない、歩行者天国のような道に入り込んでいた。


ストリートアートが目につく建物にカラフルなペイントをされたショップ。うん、スッゴく好きー♡ペネロペ・クルスが、このストリートアートが施された建物の前でポーズをしたら、ここはたちまちシンガポールではなく、『恋するバルセロナ』になるに違いない!


(こんな感じのイメージ↓)





この場所、距離にして250mもないハジ・レーン(Haji Lane)という通りは、たちまち私のシンガポールでのお気に入りとなった。


実は今回のスルタンモスク付近のお目当は、『Blu Jazz Cafe』というバー。夜に生演奏が無料で聴けるらしい。ただ、夜になるには若干時間があったので、イーストコーストの家に一旦戻り、夕食を家で済ませてから、再びブギスに戻ることに決める。


気軽に誘える友達もいないので、一人で行こうと考えていたものの、バーに一人で行って、周りから"可哀想な人"と見られないかと若干不安になる。


そんな時、絶妙なタイミングで、私と同じ"元インド在住・現シンガポール在住日本人" から、「暇してる」との連絡が入る。即バーへのお誘いをし、現地集合の待ち合わせをする。


夜9時ちょっと過ぎ、若干彼より先に『Blu Jazz Cafe』に着けば、店の外も中も大繁盛しているのが見て取れる。外でもバンド演奏があったけれども、私の目当ては店の中で演奏が行われるので、店員が「もう中は満席」と言うところをゴネて、店内最後の空き2席を確保。


テーブルが一緒になった隣2人の欧米人カップルと必然的に目があうので、「あなた達は観光客なの?」と声をかける。「いや、ここに住んでるよ。1年経つね。ドイツ系の航空会社で働いている」と旦那さんらしき男性。40代らしきカップルは、男性がドイツ人、女性がポーランド人、大らかな人たちっぽかった。


今日の私の連れを店の入り口に見かけ、手を振る。彼がテーブルに着けば、「お久しぶりです」となるものの、そんなに久しぶりな感じもしない。だって、最後に会ったのは・・・あ、半年前だ、私がインドを去った時。半年って、久しぶりのうちに入るか。


私の目の前に座る、"私がシンガポールで出会った元インド在住日本人第1号"となった彼とは、そこまでインドで関わりはなかったものの、私のインド生活の最初と最後にお世話になった人。私が半ば落ちこぼれ人間でインド学校(=インド生活)を"退学"したとすれば、彼は優秀な成績で見事インド学校を卒業したタイプ。インドを離れるという自分の決断に一欠片の後悔もないけれども、それでもあの苦労の多いインド生活を投げ出さずに最後まで全うした人たちには、ちょっとした劣等感を感じてしまう。


あんな話やこんな話をする中、どうしても欠かせないのはインド話。そして、インドとシンガポールの比較論。


私たち元インド在住者がシンガポールで何が嬉しいかと言えば、


「オフィスから外を出れば、(安心して)ご飯を食べられる場所がどこにでもある」


「スーパーで魚が売ってる」


「バスに乗れる」


でも、それよりも何よりも、


「外を歩ける!!!!!」


・・・・・・・・


え、何言ってるの?それ、シンガポールと関係ないじゃん。一体全体、どんな辺鄙な場所から君たちはやってきたの?と普通はみなさん、思うことでしょう。


ちなみにその質問に対しては・・・・


インドから来ました。はい。


これだから、時々、他の人たちとの間に隔たりを感じてしまう。「外を歩けるのが嬉しい」なんて言ったら、いい歳して、何天然ぶってるの?頭おかしいの?って思われるのがオチだもの。


でも、天然ぶってるわけではない。これは本当に、元インド在住者にしか分からないことだと思う。(インド出身インド人にも多分分からない、元々の環境がああいう環境だから。)


空気の悪さと、道の悪さと、野良犬の恐ろしさから解放されて、自由に歩ける環境。運転手付きの車なんかいらない環境。こうやって夜9時にバーに来て、お酒を頼むだけで、素敵なバンドミュージックを楽しめる環境。夜中12時でも公共バスでお家に帰れる環境。


正直、私たちにはシンガポールのプライベートライフにおいて何の不満もありません。逆に何かあるなら、教えて欲しいくらいです。(除く、家賃の高さ。)


そんなわけで、私は100ドル出して、高級感漂う川沿いのエリア、例えばロバートソン・キーの日本食亭で初めて会う(空気が綺麗なのは当たり前だと思っている)人達と、コース料理を食べるよりも、カジュアルな格好でオシャレもしなくていい、欧米人が多いけれどもローカル感があるブギスの一角にあるバーとかで、ご飯は食べずに飲み物だけを片手に、昔からのインドの知り合いに会う方が、ずっと楽しい。


・・・と言っても、元々一人で来るつもりだったけど。


でも、このバーだったら、一人で来てもいいかな。お酒もそんなに高くないし、テーブルチャージはもちろんないし。もし一人で来てたら、多分、隣に座ってた人たちと会話をしていたと思う。


バンドミュージックは休憩に入り、私たちも別のバーへ移動する。名前は知らないけれども、『Blu Jazz Cafe』のすぐ近くの場所。私が座ってる後ろでは、決して若くはない欧米人5人ほどが、ロシアンルーレットで大いに盛り上がっている。年取って、ああいう遊び方も楽しそう。


最終バスで帰れる時間に店を後にしたものの、なぜかグーグルマップが上手く機能せず、バス停に辿り着けなかったため、最終バスを逃す。
 

どうせタクシーで帰るならと、3軒目のバーを目指す。これで、シーシャ(水タバコ)があれば、最高なのだが、なぜかシンガポールではシーシャが最近政府により禁止された。健康に悪いからだそうだ。意味がわからない。別にシーシャが美味しいから好きというわけではないが、煙を出すのが楽しくてハマったので、バーでシーシャがないのは寂しい。


ようやくタクシーに乗る際に、彼が手を差し出してくるので、握手かな?とこちらも差し出すと、タクシー代を渡される。もー、そんなキザなことをしてくれなくていいのに。一応私もシンガポールで働いているから、タクシー代くらい、自分で払えるのに。次会える時に、返そう。


昨日のロバートソンキーでの飲み会に続き、今宵のお酒とコーヒーとグリーンティーのコンビネーションの悪さのせいか、帰ってもなかなか寝つけられない。 シンガポールに来てからの初めての本格的な夜更かしとなった。





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