2017/10/16

同い年の男性に追い抜かれる感覚



シンガポールにいると、アジア近隣諸国へは2・3時間程度でサラッと飛んでしまえるから、週末旅行をする時は、いつも突発的で無計画すぎ。


この前は、ジャカルタへ飛び立つ前日に飛行機の予約を取る始末。前々からジャカルタには行こうと思っていたけれど、例えば1ヶ月後の予定なんてサッパリだから、行ける時に行こうとして前日予約になった、という言い訳をしてみる。


そして当日。


ジャカルタって渋滞ひどいのよね、車だと渋滞に巻き込まれて時間もったいないから、バイクの方がいいのかしら、と、空港から市内のホテルまでUberでバイクを手配。ジャカルタのバイク運転手たちは、ピックアップ場所までなぜか迎えに来てくれない。「俺、バイク駐車場にいるから、そこまで来て」とメッセージで言われ(もちろんインドネシア語で。私わからないから、空港の人に助けてもらって意味を理解する)、空港から、駐車場までトボトボ歩く。そこで多分20分は時間ロス。


市内に入るとやっぱり渋滞している。バイクだから、車と車の間を通り抜けてるから、その分時間セーブしている気がしたものの、なぜか出発してからホテルに着くまで1時間半はかかっていた。後ろに乗っているだけでも、さすがに疲労困憊。運転手にもこの遠さに呆れられて、私の評価☆1(=最低評価)をつけられた。


「空港からバイクで市内に来る日本人初めて知ったわ。普通、タクシーで来るでしょ」と私に言ったのは、私のインド時代からのお友達。彼は現在、インドネシアへの転勤となり、ジャカルタで働いている。


彼には、夕方に無料のオールドタウン・ウォーキングツアーに付き合ってもらおうと思っていたものの、一人観光の際に懲りずに利用していたバイクのせいでさらに疲れ、一通りバイク乗車中にオールドタウンも含め市内の雰囲気をザッと見れたからもういいかなと思い、ウォーキングツアーには行かないことに。


それに、なんとなく分かっちゃった。オールドタウンをバイクで通り過ぎた時に見た建物は、確かに新しい高層ビルが多いジャカルタにおいては歴史的建造物ではあるものの、そこまで古くはないかな、と。ジャカルタの有名なイスティクラル・モスクも外見を見て、多分中身は例えばイスタンブールのブルーモスクには敵わないだろうなと思って中には入らなかったように、オールドタウンも、例えばオールドデリーには敵わないな、と。


とは言っても、私はジャカルタは嫌いじゃない。思ったよりも空気が悪いとは感じなかったし、道に落ちてるゴミもそこまで多くない。友達によれば、停電もないそうだ。いいじゃないか、全然住めるじゃないか。結局私は現在シンガポールに住んでいるものの、元インド在住者として、全ての比較対象がインドで期待値がものすごく低いため、多分どこに行っても、こういう感想を持つのだろう。


友達にはツアーに参加する代わりにウィンドウショッピングに付き合ってもらうことに。目ぼしいものもなく、結局何も買わない。


そのまま夜はSKYE Bar & Restaurantという場所に連れて行ってもらった。夜7時頃でもジャカルタの空はすでに暗い。それに、高層階に来ると、やっぱり若干空気が悪くて景色がモヤっとしているのがわかる。私は夜景に全く興味がないけれども、シンガポールに本社を置く銀行UOBのビルが目の前で目立ちすぎているのが、まだ記憶に残ってる。 バーは屋外、レストランは屋内。屋内の方が静かだから、私たちはレストランの方へ。そこで頼んだ牛肉のカルパッチョが美味しかった気がする。


私が彼と知り合った最初の頃は、タバコなんて吸っていなかったのに、いつの間にか彼は喫煙者になっていた。でも、彼のタバコの吸い方はなかなかオシャレだと思う。からかいの気持ちも込めてニヤニヤしながら見てしまう。どうやら友達は、渋い男性に憧れているらしい。葉巻も時々吸うという。


私がインドを離れてから彼に会ったのは、今回で2回目だ。最初はシンガポールで。事前に連絡してくれればいいのに、彼は「今シンガポールにいるよ」と当日に連絡してきた。行き当たりばったりのテキトーなやつだ。そんな人だと分かっているので、私も今回気兼ねなく前日に彼に連絡が取れたのである。


前回会ったのは半年以上前で、しかもよく考えてみると1対1で食事をしながら話すのは今回が初めて。私は知り合いと1対1で話すのが好き。グループで会う時とは違う部分が垣間見られるから。


彼はもともと、正統派イケメンだ。でもイケメンすぎるからか、ちょっと普通の人よりも、外見と中身のギャップが目立つ人のように見えた。完全プライベートの場で会話をしてても、受け答えが適当なことも多く、何を言ってるのか、何を考えているのかよくわからない"不思議君"で、私は彼のことを中身がちょっと残念なイケメンだと、インドにいた時は思っていた。


でも、インドネシアで久しぶりに会った友達は、なんだかマトモな人に成長している感じがした。普通に会話ができたし、彼の仕事に対しての熱心さや、インドネシアでの目標を知れて、すごく嬉しくなった。ああ、この人はインドネシアに来て良かったんだなー、と。彼は普通のサラリーマン人生とは少し違った道を歩んでいて、もしかしたら、それは邪道なのかもしれないけれども、だからこそ成功してほしいと思う。もし彼が自分の目標を達成したら、きっと普通の道を歩んだ同世代の人たちに負けないアドバンテージを手にするだろうから。


私は彼の話を聞いて、成長ぶりを見て嬉しくなったと同時に、実は少し寂しくもなった。ああ、あの幼く感じた同い年の男性に、気付いたらいつの間にか、実力的に追い抜かれてしまうんだなぁ、と。


別に私と彼は同じ会社の人間でもないし、業種も違う。仕事での関わりもないし、対抗するつもりもないけれども、何だか自分が取り残されていく感じがした。それはきっと、私が仕事(キャリア)への情熱も目標もまだなく、なんとなくシンガポールに流れてきただけだから。短期的な目標はあったけれども、今はもう、残念ながらそれも無くなってしまい、また改めて探さなければならなくなった。


26歳はもう、若くない。


シンガポールでの日本人同年代会に初めて参加した時のこと。インドで同い年といえば、知り合いで10人いるのかいないのか位だったのに、シンガポールではその時は50人くらい集まった。自分でも、もう若くはないという自覚はあったものの、比較対象が現れて初めてそれを実感する。同年代会に参加していた男性たちは、もう、おっさんだった。男性同士、初対面の人たちと話すことといえば、ビジネスのこと。名刺を交換して、「いつもお世話になっています」と挨拶し合う。ガハハとサラリーマン風に笑う。


私はその人たちを傍観者として眺める。そして、もう同い年だからといって、気軽に心を開ける友達になれるわけではないと気がつく。もう対等な立場ではいられないのだ。男たちとは。仕事上での成長が、人生の成長に直結する彼らとは。


私が仕事の観点から、同い年の男性に追い抜かれてしまったのなら、そして今後年下の人にも追い抜かれてしまうのなら、できることは2つ。頑張って追いつくか、受け入れて仕事以外のことで勝負する。人生は仕事だけじゃないはずだから。今の私は、後者を選ぶのだろう。


インドネシアに住む友達と色んな話をしたら、そろそろお会計の時間に。もちろん支払いは折半で。 この自然体の友達関係は貴重でありがたい。でも、帰りにタクシーで送ってもらった時には、タクシー代を友達に渡そうとは微塵にも思わなかった。それ位はね、ジェントルマンが払ってくれるのは当然だもの。ね。






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